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おとーさん
学校の帰り、駅の改札で偶然おとーさんの後ろ姿を見つけた。
「おとーさ……っ!?」

女の人と一緒だった。
長い黒髪、身長は182cmのおとーさんと並んでも違和感がない。
誰、誰そのひと、あたし知らない。

笑ってる、おとーさん。
やだ、笑わないであたしの知らない人に向かって笑わないで!

叫びたかった。
走り出して駆け寄りたかった。
なのになんでか、なんも出来なかった…。

その内話し終えたのか二人は別れ、おとーさんは家の方へ歩き出した。
あたしは慌てて追いかけて、背中に思い切り抱き付いた。

「どぅわっ! 里栖?! あぁーもー、なまらびっくりしたべさ!」
「誰! さっきの女の人! 誰なんだべさ!」

あたしはまるで子供みたいに掴みかかって…。

「あ? あー里久の親友だった人でな、そこで偶然会ったんだわ。」
「おかーさん…の?」
「だ。それがどーかしたか?」

全身の力が抜けたみたいに、あたしはへろへろと座り込んでしまった。
それをおとーさんが慌てて受け止めてくれた。

「あー、おめーもしかして俺に女が出来たのかとか思ったんでないかい?」

悪戯っぽく笑うおとーさん。
いつもならお馬鹿!って反抗するのに…あんまり図星だったから何も言えんかった。。

「ばっっかだにゃーおめーは。 俺は里久以外考えられんし、だいたい里栖がいるべや。
 それで十分っていうか、十分すぎでないかい?」
「あぅー…なまらおっかなかったよぉー。」
「だっはっは! やっぱり可愛いにゃーおめーは!」

その日、久しぶりにあたしは、おとーさんと手を繋いで帰った。
おとーさんの手はおっきくてあったかかった。

あたしはずっと、この手にずっと、守られてきたんだ…。



だけどもうそろそろ、だめだよね。
親離れ、おとーさん離れしなきゃ…。

お荷物でいられないもん、大人に、ならなきゃ…。
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テーマ:Silver Rain - ジャンル:オンラインゲーム

【2006/12/28 01:08 】
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